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  • 執筆者の写真T sakurako

IT気になるニュース(聴覚障がいとテクノロジー)

新型コロナウイルス感染予防のため、マスク着用が求められるようになってもはや久しいですが、マスク着用によって不便が生じる人たちの意見を見ることがあります。


マスクを着用すると唇を読めない・手話での表情の動きがわからず困る という事態があることを、恥ずかしながらこのコロナ禍で初めて知りました。

そして、透明なマスクの開発・ボードへの指差しによるコミュニケーション(コミュニケーションボード)などといった解決策があちこちで採用されていっているということも知りました。


私は健聴者ではありますが、それでもやはりマスク有だと声を聞き取りづらく不便を感じていたので、こういう話題には興味がありました。


その延長で見かけた記事が面白かったので、今回は健聴者ー聴覚障がい者間のコミュニケーションとテクノロジーに関する記事を調べてみました。


 


今回のニュース紹介の方向性を決めたのがこの記事です。

この以下の紹介記事も、この記事を見た影響で調べたものです。


youtubeでは自動字幕機能が存在しますが、それのリアル版といいましょうか…

物理的に存在するテロップですね。


正直シンプルにビジュアルが面白いなと思いました。ガジェット感がオシャレですね。



↑こちらにこちらにあるような、手持ちタイプも気になりました。

現代においては多くの人が携帯電話・スマートフォンなどで「筆談」が可能ではありますが、「画面を確認しながら入力・内容確認・相手に画面を向ける」という手間があります。


また、紹介動画にもありましたが、ウェアラブル端末でAR表示するという手段をとると、話し手からはどんな字幕が生成されているか確認ができないとうデメリットがあります。


このアイデアなら相手の顔も見れて、(設置型なら)ハンズフリーで、生成字幕を確認しながら会話をすることが可能です。すごくいいアイデアだと思いました。ボディランゲージも使えますしね。


ちょっと調べてみると、介護の現場や役場などでも欲しいとの声もありました。

また、翻訳機能があれば…という声も。

私はもっと大きいサイズなら演説などスピーチの場面で使えそうだなと思いました。


youtubeの自動字幕では漢字などの変換ミスが目立ちますが、これはどうなのでしょう。

思ったような変換がされない時の修正機能も付くのでしょうか…。






手話は話し言葉とはまた別の言語であるので、手話ユーザーが話し言葉の文章を何の問題もなく読めるとも限らない、ということを大学で学ぶ機会があったので、

では話し言葉を手話に翻訳できるといいのでは?と思い調べてみたら、ありました。


話し言葉の文章から手話の動きを生成できるということのようです。



↑こちらによると、生成したモーションを流し込む3Dモデルをどうするかの問題もあるようですね。

動きの不自然さだけでなく、3Dモデル自体の違和感も問題となっているようです。

いわゆる不気味の谷現象によって手の動き以外の、視線や表情などがわかりづらいことがあるようです。

これはより精巧な3Dモデルであれば解消できそうですが、かなりコストがかかりそうですね…。






話し言葉→手話 があるのなら、逆もあるのかと思い調べたら、やはりありました。

手話→テキスト化 話し言葉→テキスト化 というように、チャットでのコミュニケーションが可能になるということのようです。

電話窓口利用が難しい聴覚障がい者のための「電話リレーサービス」(手話通訳者のオペレーターがコミュニケーションを仲介する)がありますが、このツールが浸透すればよりスムーズに連絡・相談などができるようになると思います。


現在は日本語対応手話にのみ対応しているとのこと。


日本語対応手話とは、日本語と手話の語をほぼ一対一で対応させてあるものです。

例えるなら、


「私は 昨日 公園で 散歩した」を

"I yesterday in the park took a walk."と表現するような感じでしょうか。


日本語と語順が同じなので、まだ翻訳しやすいのかもしれません。

日本でろう者間・ろう者と聴者間で生まれた手話は、日本手話といいます。先にも書いたように、日本語とは文法も違います。


日本手話への対応も目指しているということで、それも楽しみですね。

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